省エネ法では、事業者クラス分け評価制度を導入しています。
事業者は提出した定期報告書をもとに、
- Sクラス：優良事業者
- Aクラス：一般事業者
- Bクラス：停滞事業者
の3段階で評価されます。
この記事では、省エネ笑太くんでは、中小企業がエネルギー効率の改善を通じて省エネ法の「Sクラス(優良事業者)」認定を受けるためのプロセスのご提案と、「Sクラス(優良事業者)」認定されることのメリットについてお話しします。
「Sクラス(優良事業者)」認定を受けるための5ステップ
「省エネに取り組むぞ！」という号令のもとで全社的に動き出したのは良いものの、「何をどうすれば良いのか」「ゴールはどこにあるのか」「そもそも経費削減以外のメリットはあるのか」など目に見えない領域だからこそ、全力で取り組みにくいという声も聞かれます。
そこで、省エネ笑太くんでは、「Sクラス(優良事業者)」認定を受けるためのプロセスのご提案いたします。
STEP1.エネルギー監査
まず、貴社の現状のエネルギー使用状況を把握しましょう。そのためには、何にどれくらいエネルギーを使っているのかという「エネルギー監査」が必要です。
実は「省エネ笑太くん」は、このエネルギー監査を効率的に行うために開発されました。
会社にはどれくらいの施設・建屋・設備があるのか
それぞれがどれくらいのエネルギーを消費しているのか
などを一元管理し、エネルギー使用の状況、エネルギー損失の箇所、不必要なエネルギー消費を特定するため比較検証するための資料を作りましょう。
STEP2.エネルギー使用の改善計画の策定
1.の監査結果を基に、エネルギーの使用量を改善するための具体的な計画を作成します。これには、潜在的な省エネの機会、投資必要性、ROI(Return on Investment：投資回収期間)などを詳細に検討することが求められます。
STEP3.エネルギー管理システムの導入
継続的にエネルギー効率を改善するためには、エネルギー管理システム(EMS)を導入する必要があります。これにより、継続的に記録したエネルギー消費データをもとに効率化対策を計画し、その計画を実行した評価と改善まですることができるようになります。
STEP4.エネルギー効率化を実現する設備の導入
可能ならば、エネルギー効率の高い設備を導入します。これには、照明、空調、製造機械、オフィス機器などが含まれます。2018年の省エネ法の改正により、特定の要件を満たす新しい省エネ設備を導入した場合、取得価額の30%の特別償却、または7%の税額控除が利用できます。
STEP5.継続的なモニタリングと改善
省エネ設備の導入後も、継続的にエネルギー消費を監視し、適切な改善策を講じて目標達成に近づいていきましょう。
省エネ法「Sクラス(優良事業者)」になるメリット
省エネに対する投資な投資と努力でSクラス(優良事業者)の評価を受けることで得られるメリットは、以下のような点が挙げられます。
社会的認知度の向上
Sクラスに分類された企業は、経済産業省のウェブサイトで優良事業者として公表されます。省エネに対して積極的に取り組んでいるという社会的な認知度と信頼性を向上させ、顧客、パートナー、投資家などに対するポジティブなイメージを作り出します。
エネルギー費用の削減
そもそもSクラスの評価をもらったということは、省エネに対する取り組みが成功していることを意味します。すなわち、エネルギー費用の大幅な削減をもたらし、企業の利益を増加させます。
環境規制への適合
未来の規制変更や環境基準の厳格化された際の対応が容易になるため、早期の省エネ対策、エネルギーの効率化は、長期的なビジネスリスクの軽減につながります。
これらのメリットを通じて、Sクラスへの評価は企業にとって財務的な利益だけでなく、戦略的および環境的な利益も得られるでしょう。
まとめ
省エネ笑太くんは、Sクラス認定を受けるためのベースとなるデータを提供する利用は完全無料のシステムです。
このようなシステムを有効活用して、省エネ対策をスタートしたり、見直したりしてください。
